新着情報

山永興産のよもやま話~16~

皆さんこんにちは!

株式会社山永興産の更新担当の中西です。

 

~現代の鋼構造物工事~

 

鋼構造物工事は、歴史の中で「作る技術」を磨き続けてきました。しかし現代は、ただ新設するだけでなく、「守る」「延命する」「効率化する」という新たな価値が求められる時代です。
地震・豪雨・老朽化・人手不足…。社会課題が変われば、工事も変わる。今回は、歴史の集大成としての現代、そして未来へつながる鋼構造物工事の姿を描きます。✨


1. 耐震設計の深化――“壊れない”ではなく“粘る”へ

日本の鋼構造物工事は、地震との闘いの歴史でもあります。
現代の耐震思想は、単に強度を上げるのではなく、地震エネルギーを吸収し、倒壊を防ぐ方向へ進みました。

  • 変形性能(靱性)を活かす

  • 接合部の設計と施工の重要性が増す

  • 溶接品質・検査の厳格化

さらに、制震・免震という技術も発展します。

  • ダンパーで揺れを減らす

  • 支承や免震装置で入力を逃がす

鋼構造物工事は「力に耐える」から「揺れをコントロールする」へ。これは大きなパラダイムシフトです。✨


2. 老朽化との向き合い――新設から維持管理へ ️➡️️

現代の日本は、インフラの老朽化が進み、橋梁・高架・港湾設備などで補修・補強の需要が増えています。
鋼構造物は強い一方で、長期的には次の課題と向き合います。

  • 腐食(サビ)

  • 疲労(繰り返し荷重による亀裂)⚡

  • 塗装・防食の劣化

  • 部材交換や補強の施工制約

そこで重要になるのが、点検・診断・補修の体系化です。
「建てるだけでは終わらない」。鋼構造物工事は、社会資産を守る仕事へと役割が広がっています。️


3. 防食技術の進化――塗装は“命綱”️

鋼構造物は、腐食対策が寿命を左右します。
現代では、塗装仕様の高度化や、溶融亜鉛めっき、重防食塗装などが普及し、維持管理計画とセットで寿命を延ばす発想が一般化しました。

現場では、素地調整(ケレン)や膜厚管理など、地味ですが非常に重要な工程が増えています。
「見えないところほど手を抜けない」——鋼構造物工事の誇りがここにあります。‍♂️✨


4. DXの波――BIM/CIM、3D、ドローン、デジタル検査 ️

近年、鋼構造物工事にもDXが急速に入り込んでいます。

  • 3Dモデルで干渉チェック

  • 建方シミュレーションで安全性向上️

  • ドローン点検で高所作業リスク低減

  • デジタル計測で精度管理を効率化

  • 検査記録の電子化でトレーサビリティ強化️

これにより、若手でも理解しやすく、属人化を減らす方向へ進んでいます。
鋼構造物工事は「熟練だけの世界」から、「技術とデータの融合」へ変わりつつあります。✨


5. 未来の鋼構造物工事――脱炭素・新素材・働き方改革 ⚙️

最後に、未来を考えるうえで避けて通れないのが脱炭素です。
鉄鋼業はCO₂排出とも関係が深く、材料の選択やリサイクル、施工の効率化が求められます。

  • 高効率な製作・輸送で無駄を減らす

  • 長寿命化で更新回数を減らす♻️

  • リユース・リサイクルの促進

  • 現場の省力化・安全化

さらに、人手不足に対応するため、施工の機械化、ロボット溶接、プレファブ化(工場で作って現場は組む)が加速していくでしょう。➡️️


歴史の先にあるのは「つくる」から「守る」そして「つなぐ」へ ️️

鋼構造物工事は、鉄と鋼の進化、接合技術の進化、復興と成長を支えた現場力によって築かれてきました。
そして現代は、耐震・維持管理・DX・脱炭素という新たな課題に向き合いながら、次の時代へ橋を架けています。✨

鋼構造物工事とは、ただ大きなものを作る仕事ではありません。
社会の骨格を作り、守り、未来へつなぐ仕事です。‍♂️