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皆さんこんにちは!
株式会社山永興産の更新担当の中西です。
さて今回は
~鉄骨建方の裏側と職人技♂️~
鉄骨の建方(たてかた)は、まさに“ミリの戦い”。
巨大な構造物を支える骨格を正確に組み上げるには、
熟練した技術とチームワークが欠かせません。
ここでは、現場でどんな段取りが行われているのか、
そして職人たちのリアルな仕事をのぞいてみましょう✨
建方は「上に積む工事」。つまり、最初の1ミリのズレが後まで影響します。
そのため、事前の準備がすべてを左右します。
・基礎アンカーの位置確認
・レベル出し(高さの基準)
・建方計画書の共有(クレーン位置・順序・風向きなど)
基礎に埋め込まれたアンカーボルトの誤差を補正するため、
「ベースプレート下のレベリングボルト」を使い、精度をミリ単位で調整します。
クレーンオペレーターと鳶職人の呼吸は、まさに“空中バレエ”。
一本の柱を吊り上げ、垂直に立てるまでの動作は数十秒。
その中で、風の流れやバランスを見ながら、慎重に位置を合わせます。
「声掛け」「合図」「目線」──
どれが欠けても事故につながるため、現場では合図者(スイングマン)を固定。
チーム全員が一つのリズムで動きます。
柱や梁の接合部は、まず仮ボルトで位置決め→本締めで固定→溶接で一体化。
トルクレンチで締め付け力を規定値に保ち、
「1箇所でも緩みがないか」をダブルチェック。
溶接では、温度・速度・姿勢すべてが重要。
寒い季節は予熱を入れ、鉄が割れないよう温度管理を徹底します。
レーザー測定器を使って、
「通り芯」「垂直精度」「梁のたわみ」をミリ単位で測定。
構造誤差±3mm以内を目標に調整を行います。
この精度が後の外装パネルや仕上げ工事に直結するため、
“見えないところこそ正確に”が鉄骨職人の信念です。
鉄骨建方は、まさに現場の芸術。
正確さ・スピード・安全の3拍子を揃えるには、
経験とチームワークが不可欠です。
「鉄を立てる」──それは構造を生かす“命を吹き込む仕事”なのです✨。