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日別アーカイブ: 2025年11月10日

山永興産のよもやま話~6~

皆さんこんにちは!

株式会社山永興産の更新担当の中西です。

 

さて今回は

~鉄骨建方の裏側と職人技‍♂️~

 

鉄骨の建方(たてかた)は、まさに“ミリの戦い”。
巨大な構造物を支える骨格を正確に組み上げるには、
熟練した技術とチームワークが欠かせません。

ここでは、現場でどんな段取りが行われているのか、
そして職人たちのリアルな仕事をのぞいてみましょう✨


1. 建方前の準備

建方は「上に積む工事」。つまり、最初の1ミリのズレが後まで影響します。
そのため、事前の準備がすべてを左右します。

基礎アンカーの位置確認
レベル出し(高さの基準)
建方計画書の共有(クレーン位置・順序・風向きなど)

基礎に埋め込まれたアンカーボルトの誤差を補正するため、
「ベースプレート下のレベリングボルト」を使い、精度をミリ単位で調整します。


️2. クレーンと職人の呼吸

クレーンオペレーターと鳶職人の呼吸は、まさに“空中バレエ”。
一本の柱を吊り上げ、垂直に立てるまでの動作は数十秒。
その中で、風の流れやバランスを見ながら、慎重に位置を合わせます。

「声掛け」「合図」「目線」──
どれが欠けても事故につながるため、現場では合図者(スイングマン)を固定。
チーム全員が一つのリズムで動きます。


⚙️3. ボルト本締めと溶接

柱や梁の接合部は、まず仮ボルトで位置決め→本締めで固定→溶接で一体化。
トルクレンチで締め付け力を規定値に保ち、
「1箇所でも緩みがないか」をダブルチェック。

溶接では、温度・速度・姿勢すべてが重要。
寒い季節は予熱を入れ、鉄が割れないよう温度管理を徹底します。


4. 構造精度の検査

レーザー測定器を使って、
「通り芯」「垂直精度」「梁のたわみ」をミリ単位で測定。
構造誤差±3mm以内を目標に調整を行います。

この精度が後の外装パネルや仕上げ工事に直結するため、
“見えないところこそ正確に”が鉄骨職人の信念です。


5. まとめ

鉄骨建方は、まさに現場の芸術
正確さ・スピード・安全の3拍子を揃えるには、
経験とチームワークが不可欠です。

「鉄を立てる」──それは構造を生かす“命を吹き込む仕事”なのです✨。